そこじゃない

「会社の上司がイヤな奴だから転職したい。」
「こどもが勉強しなくて、どうなったしまうのか心配でたまらない。」

上司さえいなくなれば・・・
こどもが勉強してくれさえすれば・・・

一瞬は問題が解決されたようで
スッキリするのでしょうが、
問題の核心は外にある「上司」や「こども」ではなく、
その状況を「いやだ・つらい」と感じる自分自身です。
同じことが起こっていても、
なんとも思わない人もいるわけですから、
状況自体はただの出来事です。

「いやだ・つらい」という反応のもととなるものは、
潜在意識の奥深くに埋もれている
幼少期の体験にあることがほとんどなので、
インナーチャイルドセラピーなどで
その体験を紐解いて、
幼少期の自分を癒して安心させてあげることが
根本的にその反応を解消することになります。

今目の前で起こっていることに実態は無くて
マボロシです、投影です、というのは
こういうことを言っているのだと思ます。

映写機の中のもとのフィルムを変更すれば
映し出される現象も違うものになる、ということ。

そして、身体でも「症状」の出ている箇所が
問題のある箇所ではないということも多くあるようです。
(医師ではないので、専門的な知識はありませんが、)

CS60施術をしていて、
「顎が痛くて口をひらくのが辛い」
という方がいました。
そんな訴えを聞いて、
全身の施術をしました。

施術は足の先から施術を始めるのですが、
もう、踝からふくらはぎから腿から、
全部痛い。
背中も痛い。
かなりソフトに施術しているのに、
どこもかしこも緊張していて痛い。

これだけの反応がでるということは
老廃物のたまりぐあいがすごいのかもしれません。
さらに言えば、
過去の何かが、彼女を常に緊張状態においているのかもしれませんし、
なにか手放せずため込んでいるのかもしれません。

結局、途中で痛すぎて今日はもうギブアップということで
顎回りは軽く撫でたくらいで終了しました。

しかし、施術後は口を開けても痛くなくなったそうです。
まだ若干違和感は残っているので、
後日施術することになっていますが、
だいぶ改善されたとのこと。

顎が痛くても、そこじゃないところに
答えがある、かもしれない。

ヒトのこころもからだも奥深く、
見えない糸のように絡まりあいながら
影響しあっているんですね。

一つほどけたら、また少し明るくなった世界が展開する。
些細なことで世界は動いている、かもしれない。

ひとつひとつ、一人一人みんなちがった糸の形を持っている。
ほんと、興味はつきない。






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