ウォルナット・呪文を解く
バッチフラワーレメディを作ったエドワード・バッチは、
ウォルナットのお花のエッセンスを「呪文を解くもの」と名づけました。
これは、プログラム化された慣習、家風、教育、宣伝による刷り込みなどを指し、
これらすべてが私たちに魔法をかけ、一定の考え方や物の見方に固定させる呪文(spell)となります。
ウォルナットのお花はこの呪文を解き、魂を解放する助けとなるものです。
ウォールナットが秘めている魂は、呪文を解くことです。
●ウォルナットの性質がマイナスに現れたとき
私たちの先祖がウォルナット(クルミ)を帝王の木として崇拝したように、
ウォールナットはバッチフラワーレメディ38種のお花の中で特別な位置を占めています。
このレメディは、物事の始まりと、何にも影響されない揺るぎなさに関連しています。
ウォルナットのエネルギーがマイナスに現れている人は、
過去の柵(しがらみ)に意識的にも無意識的にも引っかかっていて、
新しい第一歩を踏み出すことができずにいます。
これは高次の自己の直感的な促しに対して反応が遅れてしまうことであり、
自分の内なる導きには心を開いていますが、同時に、簡単に他へと気が散ってしまう状態で、
高次の自己の導きに完全に身を委ねていません。
人生のある局面から他の局面に移行するという大きな変化があるとき、
これまでの安定した生活や秩序が揺らぐときであり、
大なり小なりストレスがあるもので、気持ちも不安定になります。
そのようなとき、まわりの人からの忠告や新しい行動に対する懐疑的な意見に耳を傾けたり、
これまで通りの慣れた行動に戻ってしまったり、従来の考え方や先祖代々受け継いだ伝統に縛られたり、
不安や恐怖の気持ちが襲ってきたり、手放すことに感傷的になったり、
さまざまな心の動きによって、内なる導きで得た洞察に基づく決意を放棄してしまいます。
ウォルナットの性質がマイナスに現れている人は、
船で向こう岸に渡ろうとしている状態にたとえられます。
対岸はよく見えていても、船がこちら側の岸につながれたままなのです。
ロープは、過去を手放せない自分自身そのもので、いま向こう岸に渡るのに必要なのは、
船を出す合図であり、最後のひと押しとなる自分の決意です。
●ウォルナットの性質がプラスに現れたとき
エドワード・バッチは、ウォルナットについて、
「人生における古い習慣を終了させ、新たな道を歩もうと一歩踏み出す決心をした人のためのレメディである」
と言っています。
ウォールナットのエネルギーがプラスに現れている人は、魂が何にも縛られてない状態にあり、
そのために必要な霊的な支えと確固たる意志がウォルナットによって与えられます。
●ウォルナットで得られる目覚めた状態
エドワード・バッチは、ウォルナットがプラスに現れた典型的なタイプでした。
バッチは、呪いにかかるどころか、自分自身の家族や職業、住居など、
固定化されたイメージからあえて踏み出しました。
人生における再出発への偏見のなさと勇気は、
バッチがウォルナットのお花を発見してレメディを抽出するときに最も強かったのです。
バッチは、社会的な地位、経済的な安定、正統的な医学、経歴をすべて放棄し、
内なる導きに心を開き、その高次の自己の導きに完全に身を委ね、バッチフラワーレメディを作りました。
※中島志保さんのブログ「アカシックレコードの世界」より転載させていただきました。