ミムラス・勇気

1928年の秋、エドワード・バッチは、ロンドンで開業していた自分のクリニックを閉鎖し、
ウェールズの大自然の中をひとりで放浪していました。
そして、川のほとりに二つの野草が輝かしい花をつけて咲いているのを見つけました。

それはミムラスとインパチエンスで、後に完成させる38種のフラワーレメディの最初の二つの花となりました。

バッチは、黄金色をしたミムラスの花には西の空に沈む夕陽のエネルギーを感じ、
ピンク色をしたインパチエンスの花には東の空から昇る朝日のエネルギーを感じ、
かつてケルトの祖先たちが行っていたように、
夕陽と朝日に死と再生を感じながら東と西に向かってそれぞれ祈りを捧げました。

ミムラスが秘めている魂は、勇気です。

●ミムラスの性質がマイナスに現れたとき

ミムラスは、恐れに関するもっとも基本的なフラワーレメディです。
ミムラスのエネルギーがマイナスに現れている人は、自分の恐れを克服することができず、
日常の中で、何か具体的なものごとに対して恐れを抱いています。
家の中でひとりになること、仕事を変えること、お金のこと、人前で話すこと、
病気になること、特定の動物など、ミムラスの恐れを数え上げるときりがありません。

ミムラスの恐怖心は、カルマ、すなわち魂の基層に深く刻み込まれたパターンに起因するものであり、
この世界に転生する瞬間の「ためらい」が「内気な性質」をもたらせると考えられています。

●ミムラスの性質を持つ人

身体的に神経過敏であったり、人前で話すときに顔を赤らめたりどもったり、
過度に緊張したりします。
ミムラスの性質を持つ人は、恐怖心を隠し、外向的な性格であるかのように振る舞う人もいますが、
心の底ではこの世界にダイレクトに関わりたくないと思っています。
ミムラスの性質を持つ人は太陽神経叢(第3チャクラ)に影響を受けやすく、胃腸が弱い場合もあります。

●ミムラスの性質がプラスに現れたとき

ミムラスのフラワーレメディを飲むことによって、
恐れや不安が入り交じった状態から抜け出して、本来の性質を取り戻ることができます。
そして、恐れや不安は自分の内面にあるものであり、
それを取り除けばよいことがわかり、効果的に対処できるようになります。
自分の恐れや不安を克服したあとは、同じように何かを恐れている人に対して深い思いやりを示し、
よい人間関係を築くことができるようになります。

●ミムラスで得られる目覚めた状態

聖書の中に次のようなイエス・キリストの言葉が記されています。

「あなたがたにはこの世に不安や苦しみがあります。しかし勇気を出しなさい。私はすでにこの世に勝っている」
(ヨハネによる福音書 第16章-33節)

ここに書かれている「勇気」というのが、まさにミムラスのお花のエネルギーによって与えられるものです。

※中島志保さんのブログ「アカシックレコードの世界」より転載させていただきました。

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