スイートチェストナット・魂の暗い夜、真の変容の前触れ

スイートチェストナットが秘めている魂は、魂の暗い夜、そして真の変容の前触れです。

●スイートチェストナットの性質がマイナスに現れたとき

スイートチェストナットは、解放の原理と関係があります。
この世界に38種類のフラワーレメディを生みだしたエドワード・バッチは、
スイートチェストナットについて、
「魂が崩壊するような恐ろしい絶望感と、
その辛さが極限に達して耐えられなくなっている人のための治療薬」と説明しています。

苦しみの深さを考えると、スイートチェストナットを必要とするのは、
魂が陥る状況の中でもっともネガティブなものとなります。

それはまるで、巣から落ちてしまった雛のように完全に無防備で、
まったくなす術もなく孤独な状況の中で死が迫っているような状態です。
あるいは、着陸しようと何度もロープを引っ張ってもパラシュートが開かず
まったくなす術もなく絶望的になっている落下傘部隊のような状態です。

このようなとき、自分の意識には過去も未来もありません。
あるのは完全に空っぽの状態であり、
まったくなす術もないという絶望感と恐怖感に襲われている自分自身だけです。
そして洪水で防波堤が決壊するのを待つような生きた心地がしない時間を過ごしています。

スイートチェストナットの性質がマイナスに現れている状態というのは、
自分の内面とまっすぐ向き合って真実を見ようとせず、
誤ったことだと薄々気づいていても、あるいは気づいてなくても、
自分自身の内面の変化に抵抗しようとする最後の試みでもあります。

もう一度希望に満ちた朝を迎えるためには、
長くて辛い真っ暗闇の中を通過しなければなりません。
耐えられないほどの苦しみにやっとの思いで耐えていても、
それ以上の苦しみが襲ってきて、
まるで忍耐の許容範囲を広げるように仕向けられているように思うことでしょう。

このようなことが起こるのは、
固定観念の枠を破って新たな意識を持つためであり、
そのためには新しい空間が必要なのです。

このようなことからスイートチェストナットによって象徴される状態は、
実は、大きな変容の前触れなのです。

スイートチェストナットを必要とする人は、
耐えられる限界ぎりぎりまで試されます。
このような苦悩の状態には、深く実存的な要素があり、
その苦悩というどん底のような暗闇の中で完全な孤独さを感じます。
しかしこの暗闇という空間で体験する孤独こそ、真の自分と出会える場所
となるのです。

●スイートチェストナットの性質がプラスに現れたとき

スイートチェストナットは、
長く続いていた自分らしくない人生からの解放のように、
人生を新しい段階へと導き、
純粋に霊的な意味で目覚めを促す過程にある人を守ってくれます。

絶望という孤独の中で、完全に自分自身に頼ることによってしか
神へ到達する道は開かれないということを理解します。
自分に与えられた真の人生を歩むには、
外側にあるものに執着せず身軽でなければならないので、
そのためにすべてがとり去られていくのだということに気づきます。

そしてすっかり生まれ変わるには
自分自身に完全に委ねられなければならないということも悟ります。

エドワード・バッチのことば

Nor need any case despair, however severe,
for the fact that the individual is still granted physical life indicates that the Soul who rules is not without hope.

どんなに状況が絶望的に見えても、生きることを許されている間は、

人を支配している魂が、希望を捨てていないことを示しています。

※中島志保さんのブログ「アカシックレコードの世界」より転載させていただきました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です