スターオブベツレヘム・魂の波動と聖域
大天使ガブリエルは、乙女マリアが聖霊によって受胎したことを知らせるために、
手にユリの花をもって天から降りてきました。
これは、聖なる運命を受け入れる用意のできた、
完全に清められた人のなかに神の光が灯されることを意味しており、その精霊を象徴するものがユリの花です。
情熱をあらわす赤いバラと、神聖をあらわす白いユリが二元性の両極をあらわすように、
ユリの花は目に見えない世界と、天上界にある神聖な領域の極みに到達するような清らかな波動を醸し出しています。
また、バラ科の花が5枚の花弁を持つことで5という数秘、または五芒星と関係があるのに対し、
ユリ科の花は6枚の花弁を持つことで6という数秘、または六芒星と関係があります。
ダビデの星ともいわれる六芒星は、上向きの三角形と下向きの三角形を重ねたもので、
天と地、陰と陽とが完全に合わさった形をしています。
神の光としての魂意識と、地球由来の肉体意識が完全に統合したとき、
肉体は魂の領域まで波動が高められ、神と同じ光として、地上における体験を完成させます。
スターオブベツレヘムが秘めている魂は、魂の波動と聖域です。
●スターオブベツレヘムの性質がマイナスに現れたとき
生まれるときに苦痛を味わった人で、それを覚えている人はいません。
一方で、つい先ほど車のドアに指を挟んだ、といったことはよく記憶しています。
スターオブベツレヘムのお花のエネルギーは、
遠い昔のことであっても、つい最近のことであっても、
精神的あるいは肉体的トラウマに対処するために用います。
スターオブベツレヘムは、緊急時に使うレスキューレメディに入っている成分の中で最も大切なレメディであり、
他の4種類のレメディ(ロックローズ、インパチエンス、チェリープラム、クレマチス)をまとめる働きをします。
スターオブベツレヘムはどのようなトラウマも緩和させ、自己治癒力のメカニズムを急速に回復させます。
トラウマというのは、自分の精神や肉体システムでは対応しきれないような
直接的なエネルギーのインパクトを示しており、
そのショックを緩和させようと、歪んだ捉え方で受け止めてしまうことがほとんどです。
そしてすべてのトラウマは、その影響を受けた部分を麻痺させ、
自分の精神または肉体のシステムの中に残ります。
例えば、ショッキングなことが起きたため、耳が聞こえなくなる人もいます。
また、感情のコントロールができなくなる人もいます。
トラウマを経験したあと、しばらくして、さまざまな心身症としてそれが現れることがあります。
反応はひとりひとり違っており、後遺症はその人の特に弱い部分に現れます。
●スターオブベツレヘムの性質を持つ人
重たい感じの低い声で話す人、魔法や神秘主義に傾倒している人は、
カルマの重荷を背負っていて、魔法や誤ったかたちの野心で人を惑わしています。
このような場合、自分の内面にあるカルマ的なトラウマに取り組むことなく、
重たくネガティブな感情の波を切り抜けようとして、逃避のために神秘的な世界に身を置いています。
このため、高次のエネルギーから人格レベルへと情報を降ろすことがどんどん難しくなり、
敏感な感覚が麻痺するだけではなく、体調を崩したり薬物常習にかかわったりします。
●スターオブベツレヘムの性質がプラスに現れたとき
スターオブベツレヘムのお花のエネルギーによって、
精神的または肉体的に「半分眠っているような状態」から人間を目覚めさせ、
高次の自己とつながるようになります。
そして滞っていたエネルギーを活性化させ、
それまで神経を麻痺させることで苦痛を免れていたことから脱し、精神が目覚め、
どのようなことにも良いタイミングで取り組めるようになります。
スターオブベツレヘムを用いた人は、トラウマによって分離していた人格が統合され、
不必要なエネルギーの浪費もなくなり、活き活きとしてきます。
現代においては誰しも、トラウマが生じるような出来事に数多く遭遇するので、
スターオブベツレヘムは日常的に、かつ頻繁に使われています。
フラワーレメディの治療法では、反応がはっきり現れないなど停滞しているときには、
カタリスト(触媒)として使えるホリーとワイルドオートを用いるか、
スターオブベツレヘムを使うことを考えるとよいでしょう。
変化が見られないということは、本人が意識していなくても、
エネルギー・システムの中に何かショックが残留していて、
すべてのエネルギーをブロックしている可能性があります。
そのような場合、スターオブベツレヘムは、滞っているエネルギーが流れるように働きます。
※中島志保さんのブログ「アカシックレコードの世界」より転載させていただきました。